D−BOY

先日Dちゃんが家に泊まりにきた。


Dちゃんが泊まりに来るのは、久々で昔ひどいときは週3位で泊まりにきていた。

Dちゃんはその筋においてはもの凄い才能をもっている。


Dの才能である。


Dとは、DうしようもなくDめなDっふんだの略である。


その日Dちゃんが家に来たのは、Dびすたをやるためである。

DちゃんはDびすたが大好きで、やりこんでいるらしい。かたや俺は最近まったくやっていない。そんなDちゃんが家にきたということは、よほど自信のある馬ができたとの事なのであろう。
Dちゃん最強の馬


オオツカアイ


「この馬はつよいっすよ〜」


結果10戦8勝で俺の馬が勝った。

Dちゃんは、DうしようもなくDめなDっふんだなので、自分の馬より強い馬には斤量78Kとかにしてまで勝とうとする。
結果、Kさんの馬は、78K背負わされて発走。


「これでKさんの馬に負けた馬は消すよ」


結果Kさんの馬5着、Dちゃん最強馬は8着。


こうしてオオツカアイ号は歌手生活引退である。


こうして夜が深まり俺は眠りについたのだが、朝Dちゃんに叩き起こされ、聖なる地上野に出陣。どうやらDちゃんのDの血は眠らないらしい。


この地にはDちゃんの様々な逸話が残っている。


あれは3年前の冬。
Dちゃんは高校卒業後、さすがDだけあって2浪中。そしてなぜ2浪中のDちゃんが朝から並んでいるのかと言うと、


「受験費用を稼ぐため」


ここで負けたら、Dちゃんは大学を受ける事なく、受験戦争から離脱な訳である。さすがDちゃんである。


当然Dちゃんは勝てる訳もなく、たまたま俺が3万程勝ったのでDちゃんに3万貸した。


そんなDうしようもなくDめなDっふんだなDちゃんだが、そんなDが俺は大好きです。


そしてこの日もDちゃんは負けて、俺に金を借りるのであった。